壁面収納 Fitrack(フィットラック)を取り付けてみて思ったこと

JOURNAL

壁面収納システム「Fitrack(フィットラック)」を取り付ける機会がありました。

フィットラックとは 壁付の可動棚式収納 株式会社藤山さんの製品です。

実際にFitrackを施工してみて発見した良さについて書きたいと思います。

特に感じたのは

  • 後付けでも強度を持たせやすいこと
  • 施工性がよく考えられていること
  • そして後から収納を変えやすいこと。

今回は商品紹介というより、家具製作や建築工事に携わる作り手として、実際に取り付けて感じたことを書いてみます。

Fitrack(フィットラック)とは

Fitrackは、壁面にレールを取り付け、棚やハンガーパイプなどのパーツを組み合わせてつくる収納システムです。

フィットラックカタログより

クローゼットをはじめ、ランドリーや玄関、パントリーなど、さまざまな場所の収納に使うことができます。

必要なパーツを組み合わせて収納をつくるので、造り付けの家具とは少し違った考え方の収納です。

取り付けて感じた、一番の特徴

実際に取り付けてみて、一番よく考えられていると感じたのが、レールと棚柱の構造です。

フィットラックの横レール「FKレール」

Fitrackでは、まず「FKレール」という横方向のレールを壁面に取り付け、しっかりと固定します。

フィットラックの縦レール「FKスリット」

そのFKレールに、「FKスリット」という縦方向の棚柱を引っ掛けて取り付けていきます。

一般的な棚柱を取り付けるときに重要なのが、水平と垂直を正確に出すことです。

複数の棚柱が傾いていたり、高さが少しずれていたりすると、棚板をきれいに取り付けることができません。

Fitrackの場合は、最初に基準となるFKレールを水平に取り付け、そこへFKスリットを掛けていく構造になっています。

横レールに引っかけるだけで、縦レールを正確な高さで設置できます。

つまり、最初の横レールをきちんと取り付けることで、その後の棚柱も正確にセットしやすい。

実際に施工してみて、取り付けの精度を出しやすいようによく考えられた仕組みだなと感じました。

個人的には、ここが一般的な棚柱との一番大きな違いだと思います。

後付けでも強度を持たせやすい

もう一つ良いと感じたのが、後付けの壁面収納でも強度を持たせやすいことです。

壁面収納は、棚に物を載せたり、ハンガーパイプに衣類を掛けたりするため、取り付ける側としては「壁にどう固定するか」が気になるところです。

Fitrackでは、まず横方向のFKレールを壁にしっかり固定し、そこから棚柱を取り付けていきます。

荷重を受けるための構造がシステムとして考えられているところにも、施工する側として安心感がありました。

もちろん、実際の施工では壁の下地や取り付ける物の重量などを確認したうえで施工する必要があります。

後から棚を増やしたり、位置を変えたりできる

既製の収納システムならではの良さもあります。

たとえば、最初は必要な分だけ棚を取り付けて、物が増えてきたら棚を追加する。

子どもの成長や暮らし方の変化に合わせて、棚やハンガーパイプの位置を変える。

こうした変更がしやすいのは、規格化された収納システムの良いところです。

オーダー家具は、その場所や使い方に合わせて細かくつくれるのが魅力です。

一方、Fitrackのような収納システムには、暮らしに合わせて後から変えていきやすいという別の良さがあります。

施工性もよく、1日で取り付けられる

レールと棚柱の構造だけでなく、施工全体もよく考えられています。

壁の状態や施工する範囲にもよりますが、一般的な規模であれば、基本的には1日で取り付けを完了できます。

家具を一から製作する場合は、採寸して図面を描き、材料を手配して、工場で製作してから現場へ取り付けるという工程があります。

それに比べると、既製のパーツを組み合わせて現場で取り付けられるFitrackは、比較的短い工程で収納をつくることができます。

施工する側から見ても、精度を出しやすく、施工時間も抑えやすい。

このあたりまで含めて、よく考えられた収納システムだと思います。

オーダー家具より費用を抑えられる場合もある

もう一つ、実際に仕事をしていて感じるのが費用面です。

先日も、クローゼット収納をすべて家具で製作する方法と、壁面にFitrackを取り付け、袖壁とクローゼット扉を建築工事でつくる方法を比較しました。

このケースでは、Fitrackと建築工事を組み合わせた方が、費用を抑えることができました。

オーダー家具の場合、収納内部まで一つひとつ製作するため、どうしても材料費や製作費がかかります。

その代わり、寸法や素材、見た目、使い方まで細かく合わせてつくることができます。

一方、クローゼットの内部など、見た目を細かくつくり込む必要がない場所であれば、既製の収納システムを使うのも合理的な方法だと思います。

既製品と建築工事をうまく組み合わせることで、必要な機能を確保しながら費用を抑えられることもあります。

既製品とオーダー家具、それぞれに良さがある

家具をつくっている立場ですが、収納のすべてをオーダー家具でつくる必要はないと思っています。

空間にぴったり納めたい。

素材や色にこだわりたい。

家具そのものをインテリアの一部として見せたい。

そんな場所では、オーダー家具の良さが活きます。

一方で、クローゼットやランドリーのように、収納量や暮らしの変化に合わせて使い方を変えていきたい場所では、Fitrackのような収納システムが合うこともあります。

今回実際に取り付けてみて、後付けの収納として、強度、施工精度、施工性、そして将来の変更までよく考えられた製品だと感じました。

何でも家具でつくるのではなく、既製品や建築工事も含めて「適材適所」 その場所に合った方法を考える。

収納を考えるときにはそんな選び方があってもいいと思います。

Fitrackの取り付けを承ります(予定)

実際に施工してみて、収納の選択肢として良い製品だと感じたので、テノンホームでもFitrackを使った収納づくりをご案内することにしました。

取り付けだけでなく、収納するものや使い方に合わせたプランからご相談いただけます。

[Fitrack取り付けサービスについて]

オーダー家具や造作家具の製作・施工を承っております。

個人のお客様の住まいはもちろん、工務店様・設計事務所様・店舗オーナー様からのご相談にも対応しています。
家具1台から造作家具、収納計画まで、お気軽にお問い合わせください。

▼まずはお気軽にご相談ください お問い合わせフォームへ

 

 

JOURNAL